オリーブ葉エキス 皮膚の健康

オリーブ葉エキス 皮膚の健康

概要
・早期老化と肌トラブルの予防
・最先端の研究結果
・症例

利点
・早期老化予防に役立つ
・抗酸化作用
・肌の弾力性を保つ
・肌の厚みをサポート
・皮膚の赤みが減少
・皮膚内の水分バランスを保つ
・皮膚への血流を支える
・美白効果の可能性

早期老化の兆候と肌トラブルの予防に役立つ可能性があるオリーブ葉

人に対する研究では、オリーブ葉エキスが皮膚組織をどのように助けるのかについて、具体的には明らかになっていませんが、動物実験では、強力な抗酸化属性が一端を担っていることが確認されています。

ほとんどの人は老化のプロセスを遅らせたいと願っていますが、とくに肌の活力は、若々しく見えるために不可欠です。肌は毛髪や爪と共に、自分たちの状態を世に映す鏡であり、一般的な健康状態が反映されます。

皮膚の調和が乱されると、持続性の細菌感染が引き起こされることがよくあります。オリーブ葉エキスは、皮膚全体の健康の「保護者」として理想的な存在です。

オリーブの葉には抗炎症作用があることがわかっているため、アトピーや接触皮膚炎などの炎症性皮膚疾患を改善するための使用が検討されています。アトピー性皮膚炎は発展途上国で蔓延している慢性炎症性皮膚疾患であり、治療費も増え続けています。また、関係当局の推定によると、10%を超える子供がこの病気の影響を受けていて、 成人期の呼吸アレルギーや幼児期の過敏性胃腸にも結び付いています。特にひじや膝の曲げ部分に激しいかゆみが生じ、そこから皮膚に傷ができて、感染症になることもあります。

胃腸が適切に機能しないと、炎症や免疫系へのストレスとなり、それが原因でニキビや乾癬、湿疹などの皮膚疾患を発症することもあるため、適切な消化機能の維持は皮膚の健康のために不可欠です。

オリーブ葉エキスは、特にプロバイオティクス(身体に良い働きをすると考えられる細菌)と併用することで、胃腸が弱い子供たちのアトピー性皮膚炎発症を減らすのに役立ちます。

最先端の研究結果 ── オリーブ葉と代謝の健康

皮膚の老化プロセス

柔らかで滑らかでしなやかに見える肌を保つために、あらゆる努力をしても、老化プロセスを止めることはできません。ただし、外部要因に起因する早期老化の兆候を遅らせることは可能です。

皮膚の老化は2つのプロセスを経て発生します[58]。
1) 内因性老化
・避けられない細胞の老化
・大部分が遺伝的に決定される
・滑らかで傷や汚れのない肌になる(一部の表情皺のみが強調される)
2) 外因性老化
・大部分は予防が可能
・早期老化の原因
・喫煙、栄養不足、慢性的に日光を浴びることなど、身体にもたらされる外部要因で発生
・結果として荒れた乾燥肌、色素沈着(そばかす、加齢斑など)、しわが生じる

内因性の細胞の老化を食い止めるためにできることは多くありませんが、外部要因、特に顔面の早期老化の80%の原因と考えられている慢性的な日光暴露などを減らすために、積極的に努力することは可能です[58]。

太陽からの紫外線放射は、日常生活における主な発がん要因となります。紫外線は細胞を増殖させる遺伝子を活性化し、皮膚肥厚、場合によっては黒色腫を引き起こすこともあるため、肌の健康を保つには、皮膚を保護することが不可欠です[59-60]。紫外線は、皮膚のDNAを破壊し、皮膚組織を乱すフリーラジカルを発生させることがわかっているため、抗酸化物質を使用することで、早期老化につながるフリーラジカルを減らし、中和できることが言及されていて、この事実は実証されています[58,61]。

オリーブの葉は何世紀にも渡って柔軟化粧品やスキントニックとして使用されており、現代の化粧品でも、化粧水や美容液にオリーブ葉が取り入れられていることがしばしばあります。しかし、オリーブの葉が肌の健康をどのように支えているかが科学的に明らかになってきたのは、ここ数年のことです[62-63]。

早期老化を遅らせるのに役立つオリーブ葉

オリーブの葉とオリーブ油が肌の健康に役立つことに関して多くの報告がなされていますが、オリーブの葉が長期間、肌を若々しく見せるためにはどのように役立っているのかを調べた調査はごくわずかでした[60,62,64]。肌の健康のためにオリーブを活用する研究では、紫外線にさらされた後に、肌にオリーブ油を直接塗るところから調査を開始しました。これらの実験結果では、オリーブ油がその抗酸化作用により皮膚内のフリーラジカルの量を減らし、肌の健康維持に役立っていることが明らかになりました[59,64]。

オリーブの葉にはオリーブ油の40倍以上の抗酸化物質が含まれているため、オリーブの葉も肌を保護するのに優れた候補であると言えそうです。ただし、現在までの間に、オリーブの葉が肌の健康に果たす役割について調べた研究はほとんどありません。臨床研究では、サプリメントとしてオリーブの葉を経口摂取することが美容を促進し、クリームとして使用することが肌表面の保護につながるとの意見が述べられています。

ある動物実験では[62]、オリーブの葉を内服することで、抗酸化機能により、肌の弾力性や皮膚の厚みが維持され、肌の健康サポートに役立つことが示されています。

Perugini(2008年)の研究では、オリーブの葉を局所的に塗布することで、皮膚の自然な水分バランスと血流が維持されると同時に、皮膚の赤みが減少したと報告されています[65]。

美白効果とオリーブ葉

皮膚の色素にむらができる(まだらの斑点が生じる)ことは、美容の観点からは望ましくありません。皮膚の色素の役割を果たすメラニンは、紫外線のダメージから肌を保護しますが、皮膚の表面にメラニンが蓄積すると、肌の色が黒くなります(色素過剰)[66]。最近の調査結果では、チロシナーゼ阻害剤を使用することで、色素過剰を予防または治療できる可能性があることがわかっています。

美白効果とオリーブ葉

チロシナーゼはメラニン生成に関係した酵素なので、チロシナーゼを抑制すれば、メラニンの生成を遅らせることができます。メラニン生成を少なくすることができれば、肌の一部が黒くなるのを遅らせることができるかもしれません。

甘草の根と種のエキスに含まれるフェノール成分は、東アジア諸国で美白物質としてよく知られていますが[66]、将来的にはオリーブ葉のポリフェノールも同様にチラシナーゼの活動を抑制することが明らかになるかもしれません。

オリーブの葉は、チラシナーゼの活動[66]を抑制することが臨床研究で明らかになっているフェノール成分であるケルセチンとケンペロール[67]を含有していることが知られています。ただし、抑制作用は非常に弱く、色素過剰への対策として役立つ可能性は低いと思われます。オリーブ葉に含まれるその他多くの未特定のポリフェノール成分の方が、高い美白効果の可能性を秘めているかもしれません。

乾癬の症例

25歳の男性が、乾癬に苦しんでいました。男性はこの病気を父親から受け継いでおり、炎症を和らげるために、0.05%のベタメタゾンクリームを使用していました。10%のオリーブ葉エキスを配合したソブリンクリームに加え、10ml(小さじ2杯)の液状オリーブ葉エキスを1日2回摂取することで、かゆみや炎症、鱗状皮膚の組成が緩和されました。新鮮な果物や野菜を中心とした食事のほか、常温の水を1日にコップ8杯飲むようにしました。毎日30分の散歩をすることで、ストレスのレベルが減少し、アルコールも1日1杯に減らしました。ミネラルを適切に摂取するため、マルチビタミンも毎日飲用しています。目標は6週間以内に病変を4分の1に縮小することであり、病気に人生を支配されないようになった時点で改善されたと判断しました。
湿疹の症例

予定日よりも3週間早く生まれた現在4歳の少年は虚弱体質で、母親によると、「いろいろな病気になりやすい」とのことでした。少年は3人兄弟の真ん中で、元気に成長していないことが母親の心配の種でした。敏感肌で、ある種類の食物を取ると、湿疹の発作を起こすことがありました。この食物群は特定されていますが、幼稚園で栄養管理するのは困難でした。そのため整腸剤が処方され、これと一緒に2.5ml(小さじ0.5杯)のオリーブ葉エキスも1日2回摂取することになりました。

痛みと不快感を伴う便通が1日に6、7回あったのがわずか2週間で消化機能が改善され、1日に1回か2回、しっかりした形の便が出るようになりました。最初の来院で肌のうるおいが見られ、膝の周りのかゆい部分が消失していました。少年は、風味の良いオリーブ葉を喜んで摂取していました。

序文 はじめに 抗酸化特性 免疫サポート 心臓保護 メタボリック症候群 皮膚の健康 骨・関節サポート 参考文献