オリーブ葉エキス メタボリック症候群

オリーブ葉エキス メタボリック症候群


オリーブの葉が持つ強力な抗酸化特性

概要
・リスクを低減させ、症状管理に役立つ可能性があるオリーブ葉
・最先端の研究結果
・症例

利点
・メタボリック症候群のリスクを低減させる可能性がある
・抗酸化作用
・抗炎症作用
・血圧を下げる
・「悪玉」コレステロールを減らす
・「善玉」コレステロールを増やす
・血糖値を下げる
・血中インスリンを増やす

注意
オリーブ葉の血糖降下特性は、既存の薬剤効果を高める可能性がありますので、 高血糖の薬を服用している方々は、血糖値を厳密にモニターする必要があります。
オリーブ葉の降圧特性は、既存の薬剤効果を高める可能性がありますので、 高血圧の薬を飲んでいる方々は、血圧を定期的にモニターする必要があります。

リスクを低減させ、症状管理に役立つ可能性があるオリーブ葉

多くの患者は、長期における健康上の問題が、太り過ぎ、脂質異常、高血圧、炭水化物の処理能力の低下と密接に結び付いていることに気付いていません。これらの疾患群に対するオリーブ葉エキスのバランス作用はまだ臨床研究で実証されていませんが、オリーブ葉エキスはインスリンの分泌など、さまざまに働きかけて、毎日の健康を支えていると考えられます。とくに血糖値を定期的にモニターしている患者にとっては、このバランス作用が頼もしい味方になることでしょう。オリーブ葉の作用はインスリンの過剰摂取による極端な低血糖を緩和し、正常な血糖値の維持をサポートします。

糖尿病患者は、さまざまな食物の選択が血糖値に影響を及ぼすため、その選択に神経質にならざるを得ません。特に空腹時に血糖値を正常値範囲内に留めておくことの重要性についても、何度も指導を受けています。オリーブ葉エキスは、まだ完全に解明されていないメカニズムで、血糖値のバランスを取るようです。インスリンレベルは睡眠中に変動するため、低血糖になった糖尿病患者は、夜にグルコース不足で目が覚めることがあります。このような状況でオリーブ葉エキスのバランス作用が本当にありがたいのです。

最も重要なことは、糖尿病になると、傷の治りが悪くなり、感染症に対する抵抗力が低下することです。皮膚組織に対するオリーブ葉エキスの作用は、免疫サポート機能とも相まって、日常的な健康問題のリスクをさらに低減させます。

最先端の研究結果 ── オリーブ葉と代謝の健康

メタボリック症候群 ── 現代病

アメリカ疾病予防管理センターでは、成人の3人に1人がメタボリック症候群と評価されていますが、年齢や体格指数(BMI)[45]の増加に伴い、その割合が高くなると推定しています。

メタボリック症候群は、糖尿病や心疾患のリスクを高める病状を指していて、 次のような症状が挙げられます。

・腹部肥満           ・グルコース処理能力の低下
・脂質異常症          ・血糖値の上昇
・血中トリグリセリド値の上昇  ・インスリン耐性
・低レベルの善玉コレステロール ・高血圧

これらの症状の1つだけを抱えていても、メタボリック症候群とは診断されませんが、病気のリスクが高まる一因にはなり得ます。上記の危険因子を3つ以上抱えている場合に、メタボリック症候群と診断されます[45]。

現在、メタボリック症候群の原因に関して一般的な見解の一致はありませんが、インスリン耐性との関連性が指摘されています。インスリンは、食物の糖分を身体で使用するエネルギーに変えるのに役立つホルモンです。インスリンに対する耐性がある場合、過剰な糖分が血中に蓄積して、病気を発症する恐れがあります。

メタボリック症候群の予防効果があるオリーブ葉

地中海式食事法を守ることは、メタボリック症候群のリスク低減と関連性があります[46-47]。高血圧と脂質異常症は、オリーブ葉が貢献できる2大分野です。メタボリック症候群やそれに伴う病気のリスク低減に役立つのです。心臓保護の項でも話しましたが、オリーブ葉は血管拡張作用、またHDL(善玉コレステロール)を増やすと同時にLDL(悪玉コレステロール)値を減らす働きにより、血圧を下げることができます。

グルコース代謝を支援するオリーブ葉

オリーブ葉は従来、抗糖尿病[49]作用と血圧を下げる作用がある薬草[48]として用いられてきましたが、現在では、グルコース代謝に対するオリーブ葉の効能に対する科学的根拠が増えています。

グルコース代謝が重要な理由

グルコース代謝は、体内で厳密に調節されています。グルコースは身体、特に脳の主な代謝燃料活動(エネルギー)であり、正常に機能を続けるためには、一定のレベル(5mM)を保つ必要があります[50]。私たちが食事から摂取する炭水化物が消化され、グルコースに分解されます。食物がない場合は、肝臓に蓄えてあるグルコースが放出されます。

グルコースの血中濃度が高い結果として生じる現象

食事の直後に血糖値が一時的に急上昇することは健康な人にとっては正常な反応であり、この結果、インスリンが膵臓から血中に放出されます。インスリンは血糖値を正常な範囲まで引き下げるためのホルモンであり、吸収と消費を促すことにより、血液からグルコースを低下させることが促進されます。インスリンの放出は、グルコース値が低い場合のエネルギー貯蓄や成長をサポートするため、体内でグルコースが用いられる速さで加速化されます。

インスリンが放出されると、骨格筋や肝細胞にグルコースを保存することにより、グルコースの吸収が促され、グリコーゲンと呼ばれるグルコースエネルギ ー貯蔵物質が形成されます。インスリンが放出されると、脂肪組織への(グルコ ースが含まれる)トリグリセリドの形成が促されるため、グルコースが脂肪分として蓄えられる結果も生じます[51]。

糖尿病に見られるように、高血糖状態が長期にわたって続くと、身体に有害な作用を及ぼします。糖尿病はインスリン分泌に支障を来たすか、インスリン作用に対する耐性ができる病気ですが、いずれも高血糖を引き起こします。糖尿病患者は一般に身体的問題を抱えており、これらの問題は血糖値がコントロールできていないことに直接的な関連があります。このような身体的問題には、目のレンズの白濁による白内障の発症、循環機能の低下による神経機能の低下、心臓発作のリスク、四肢への血流障害による組織の壊死、潰瘍形成、四肢の切断などが挙げられます[51]。

オリーブ葉の血糖値への作用

オリーブ葉の血糖値を下げる効果については、数々の動物実験が行われていますが[36,49,52,53] オリーブ葉は血糖値を下げ[36,49,52,53]、血中インスリン値を高めて[52] 耐糖能の異常を改善する[36]ことが言及されています。

オリーブ葉の血糖降下作用の有効成分として、オレウロプロサイド、オレウロペイン、ヒドロキシチロソールが特定されており、科学者はこれらが肝臓を刺激してグルコースをグリコーゲンとして貯蔵するよう促し、抗酸化防御系を復元させることによって効果を発揮するとしています。

『Phytotherapy Research』誌に発表された2009年度の調査によると、糖尿病のネズミを使った実験で、オリーブ葉エキスが、抗糖尿病薬であるグリベンクラミドよりも有効だとの結果が得られたそうです[52]。グリベンクラミドは膵臓に働きかけてインスリンの放出を増やし、食事療法や運動療法でも血糖値をコントロールできなかった2型糖尿病患者に処方されるのが一般的です。アイディ氏らの研究では、糖尿病の既往症があるネズミにのみ血糖値の低下が見られました。ここから、オリーブ葉は健康的で自然な代謝プロセスを支援するものであり、ただ単に低血糖を引き起こすものではないことがうかがえます[52]。とはいえ、研究は現在も継続中です。

オリーブ葉とメタボリック症候群における酸化ストレス

酸化ストレスは、アテローム性動脈硬化、高血圧、2型糖尿病など、メタボリック症候群関連の病気において、深刻な役割を果たすと考えられています。臨床研究によると、メタボリック症候群患者は、酸化ストレスが高まり、抗酸化保護機能が低下するそうです[54-55]。

抗酸化物質の項でも説明したとおり、オリーブ葉エキスには、相互に作用することで、ビタミンCの4倍の抗酸化力を発揮する植物性物質が含まれています。『Journal of Agricultural and Food Chemistry』に発表されたジェマイ氏らの調査結果によると、オリーブ葉は糖尿病のネズミモデルで抗酸化防御系を回復することができたということです[53]。

実施された研究の量や、この研究分野が注目を集め続けていることを考えても、メタボリック症候群のリスクを抱えた人々を対象とした臨床治験が近い将来、行われるようになると考えられます。

メタボリック症候群における炎症

腹部肥満はメタボリック症候群の危険因子であり、患者の全身に見られる軽度の慢性炎症と関連性があるとされています。さまざまな多くの炎症分子が、メタボリック症候群に見られるインスリン作用に変化をもたらす原因と考えられています[56-57]。

オリーブ葉の成分であるオレウロペインとヒドロキシチロソール化合物には、炎症を促す生体物質(プロスタグランジンやサイトカインなど)を抑制できる抗炎症特性があります[23,34-35]。したがって、オリーブ葉は肥満やメタボリック症候群に関連した炎症を予防し、長期的な損傷を減らすのに役立つと考えられます。

糖尿病の症例

42歳の男性は2型糖尿病と診断され、メトホルミンによる治療を受けていました。血糖値の管理は難しく、値が高くなることもしばしばでした。男性は肥満であったため、特に炭水化物が健康全体に果たす役割など、食物の選択についてガイダンスを受ける必要がありました。男性は「白衣」高血圧症や持続性の尿路感染症にも苦しみ、常に体調面での不安を抱えていました。しかし10ml (小さじ2杯)のオリーブ葉エキスを1日2回摂取することで、血糖値をうまくコントロールできるようになり、持続感染が消失しました。血圧も安定してきたので、自宅で血圧を測定し、記録して、かかりつけの医師に相談するように勧めました。このような改善が見られたことを男性はオリーブ葉エキスの効果のおかげだとしています。

序文 はじめに 抗酸化特性 免疫サポート 心臓保護 メタボリック症候群 皮膚の健康 骨・関節サポート 参考文献